紗希先生の句会では、講評の前に、兼題を詠んだ名句解説があるのですが、この日の兼題「しらす干」を詠んだ句が殆どないことに驚いたそうです。配布された資料には8句載っていましたが、これが見つかった句の殆ど全部だそうです。歳時記の編者は、どうやって例句を探しているのでしょうね。
さて、この日の参加者は21名。いつものように私も3句投句しましたが、ここに掲載できるのは下の2句だけでした。
しらす干卵にとじて朝が来る
春−しらす干 この句は紗希先生から並選を頂きました。最後を「来る」にしたのが一寸した工夫であったと思います。試しに「来た」とすると、句の味わいが乏しくなるように思いますがいかがでしょうか。
ちなみに、今回の兼題「しらす干」を頂いてから、作句のために色々料理を作ってみたのですが、ご飯に鰹の削り節をかけ、さらにしらす干をかけて醤油をたらし、最後にハサミでカットした味付け海苔を振りかけて食べるのが、私のこのところの毎朝の通例になっています。これだと、胃の2/3を切った私にも、さらりと食べやすいのですね。さらに卵の黄身をかけると完璧だと思いますが、そこまではやっていられないというところです。
夜に目が光ると言ふよしらす干
春−しらす干 この句はお一人の方から並選を頂きました。
<本当にそうかも知れないと、思わせるような、不思議な魅力のある句です>
<小魚だからこそ、そういう感じがします>
という講評を頂きました。
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