兼題「春の鹿」 オンライン火星句会 2022/03/15(火)
2022-03-19


ロシアのウクライナへの侵攻以来、気持ちの落ち着かない日が続きます。それにしても、有史以来の人間の歴史は戦いの歴史と言ってもいいくらいですが、その文学表現も多種多様に、数えきれないほど存在します。ですから、今更私が何を表現しようがほとんど意味がないのでしょうが、それでも言わずにいられないというところに、多少の存在意義があるかも知れません。自己満足の範疇を出ていないかも知れませんが。

さてさて、そんなこんなでこの日も24名、72句が集まりました。私も3句投句しましたが、ここに掲載できるのは下の2句だけでした。

 

丹沢の山道よぎる孕鹿

春−孕鹿 この句は紗希先生から並選を頂きました。<丹沢>という具体名を入れて詠んだのが良かったということでした。よくある、奈良公園などの平地ではなく、山の鹿というまた別のイメージになるのがよいと評して頂きました。<丹沢>というのは神奈川県西部の山間地で、丹沢山という山もあるのですが、どれだけの人がご存じだろうかと思うと、なかなか難しい所でした。

恥知らず核で恫喝するロシア

無季句 この句はお一人の方から並選を頂きました。その方からは、< kaの強い韻の重なりが、恥知らずな現状を言い切っていますね>と評して頂きました。紗希先生も<本当にそう>と、句意には賛同して頂けたようなのですが、上5が生な言葉なので別の表現を考えた方がよい、と指摘して頂きました。私としては、敢えて生の言葉で表現してみたのですが、これでは川柳になってしまいますかね。

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