事情によって中止になった7月の句会でしたが、資料は出来上がっていましたので、季節は秋になってしまいましたが、「蟻」の句会資料そのままで実施することになりました。NHKカルチャーの句会としては、コロナで全講座が中止になってから、やっとの再開でした。座席は紗希先生と対面する形に並べられ、二人分の座席に一人ずつ座って、マスクをしての参加となりました。オンライン句会で毎月紗希先生とお会いしている訳ですが、実際にお会いするのは半年ぶりくらいなので、随分懐かしい気がしました。
この日の私の投句は次の3句でした。
○無残なり蟻つぶす子の笑顔なる
夏−蟻 この句は、<上五「無残なり」を言わずにいた方がよい。読者に言わせたい>と言うことでした。それは私も感じていたことでしたが、具体的な方法が分かりませんでした。<例えば加藤楸邨の句から頂いて、「青空や」でもいい>ということでした。なるほど。
○座敷横断一匹の蟻が征く
この句は、並選をお一人の方から頂きました。紗希先生は、「征く」をこの字で書くと、<物語が出来過ぎてしまう>と指摘されました。読者は色んな読み方をしてくれるので、それを邪魔しないようにした方がよいということでした。例えば「ゆく」と書くとどうなるか。なかなか難しい所です。
○青虫を囲みて食らふ蟻の群れ
この句は、紗希先生から並選を頂きました。「囲みて食らふ」に<力強さ>があると評して頂きました。これはずっと以前、何処かで実際に見た光景を思い出して作った句ですが、働き者の蟻というイメージではなく、時には残虐な一面も持っている蟻を、ありのままに表現出来ればと思って作った句です。
次回の予定
10月13日(火)オンライン金星句会 兼題「林檎」
(当初予定していた火星句会は、日程が急に早まって句作りが間に合わないので、10月は金星句会に参加します。オンラインですから、どちらも自由に参加が可能なんです。オンラインの良い所ですね。)
◎11月に神野紗希先生の第3句集『すみれそよぐ』(朔出版)刊行予定です。
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