兼題「風花」火星句会 2020/01/21(火)
2020-01-22


 今日はもったいないような冬晴れの一日でしたが、火星句会の初句会でした。ちなみに、「初句会」は新年の季語です。会場に着いて投句の作業が終わると、紗希先生が第11回桂信子賞を受賞されたので、花束を贈ることになった、ついては各自○○円也を。。ということでしたので、私も喜んで参加させて頂きました。授賞式は19日に行われたようですが、優れた女性俳人に贈られる賞を紗希先生は最年少の36歳で受賞されました。また今回は歴代最年長として97歳の作家・瀬戸内寂聴さんも受賞されています。受賞式にはメッセージが寄せられたようです。本日の参加者は28名でしたが、句会終了後に全員で記念写真を撮りました。さて、私の投句は以下の3首でした。

@  風花や水槽に亀眠りをり

 冬−風花 この句は、紗希先生を含んで3名の方に並選を頂きました。並選を下さった方は、「状況が浮かんで来る」と評価して下さいました。<風花>と<亀>の距離感がいいとも。<水槽>ではなく、<ガラスの箱>とか、<眠りをり>ではなく、<眠らせて>と、風花が何か特別の力を持っているかのような表現はどうだろうかとも。この水槽の亀は、実際に私が飼っている亀なのです。ありのままの句なのでした。

A  風花や淡く消えゆく僕の恋

 この句は、<消えゆく>が掛詞になっていると言うだけの句で、特にどうというものではありません。ですが、会場では一斉にブーイングが上がったようでした。<消えゆく>ではなく、<始まる>にしたらどうかというご意見も頂きました。なるほど、その方が明るい句にはなりますね。

B  ビルに舞ふ風花君の笑み紅く

この句は、今回一番苦労して作りましたが、ロマンチックになり過ぎだということでした。<ビルに舞ふ風花>はいいが、最後が甘く流れてしまうと指摘されました。何か身に付けているものが紅いとした方がいいとも。ただ、私としては思いっきり甘くなるように作ったので、甘すぎると言われてもどう考えていいのかよく分かりませんでした。考え過ぎだったかもしれません。


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